高橋歩さんの『LOVE&FREE』を久々に読んでみた。
20代の頃、この本に相当心を動かされて、死ぬまでにこんな経験してみたいと心から思った。
初めて読んだ時から約20年。改めて読んでみると、多くの経験や価値観を得られている反面、実際にやろうと思ったら、相当な覚悟が必要だなと感じる。
内容としては、この著者がおそらく20代後半の頃に、結婚したばかりの奥さんと一緒に2年弱にも及ぶ世界一周の旅に出る。その旅行は決してリッチなものではなく、各箇所で1週間ずつ安宿に泊まって観光名所を訪れるというよりは、地域ごとにリアルに体験した事や目にしたことを、著者がどのように感じたかを短い文章で語っている。
普段、何気ない暮らしをしている人からすると、それは本当に非日常で時には息苦しく見えてしまう部分もあるけど、いかに自分が何不自由なく生活出来ているのかを認識させてくれる。
著者のすごいところは、自発的に現地の人とコミュニケーションをとって、その考えを受け入れて、相手に対して一定のリスペクトを持ってフラットに接している所だと思う。
他人から見たら、否定的に見られてしまいそうなものも、本人たちが好きでやっているならオールOK。一般的にいう成功・失敗の概念はそこにはない。基準は自分が楽しいかと自分にとって大事な人を喜ばせているか。
歳を重ねると冒険のような出来事は皆無で、日々の生活におけるコミュニケーションは限られた組織の中だけになり、どうしても閉鎖的になってくる。まだ歳を重ねたことで、色々な考えに対する根拠のない自信が邪魔をして、自分が予期しない考えや価値観に対して否定的になってくる。
生きている中でマジョリティに属することは、すごく楽に自分を生きさせてくれるけど、時にはマイノリティに踏み出す覚悟が生きる上では必要なのかなとも、この本は思わせてくれる何かがある。
最後に久々にこの本を読んで、一番心に刺さった一言
必要なのは、勇気ではなく、覚悟。
決めてしまえば、すべては動き始める。



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