彼女と別れて1カ月。
当たり前だが、その後彼女からの連絡はない。
荷物くらいは取りにくるものだと思っていたが、
取りに来る気配もない。合鍵の返却もない。
会うのも気まずいだろうから、自分のいない日に取りに来るのではないかと
別れた翌日に彼女への手紙を書き、机の上に置いておいた。
彼女への感謝を綴った手紙だ。
もう彼女は来るつもりはないのだろう。
従ってこの手紙が読まれることはない。
うまくは言えないが、荷物が残っている限りわずかながらの期待をしてしまっていた。
しかし、1カ月以上たった今、もうその可能性もない。
休みでやる事がないのもあり、彼女の荷物の整理をした。
改めて整理をすると、彼女の荷物の多さに付き合っていた3年半の長さを感じる。
ウインドショッピングが好きで、色々な所に買い物に行った。
彼女はあまり好きではなかったが、買い物に行く度に良く服を選んでは、似合っていると感じたものを買ってあげたりした。
そういう思い出の含まれた衣服がまだいくつも残っている。
取りに来ないということは多分こちらの自己満足で、彼女は気に入っていなかったのかもしれない。
そんな衣服をとりあえず自分の家にある一番大きなバッグに詰めた。
バッグは旅行帰りのスーツケースみたいにパンパンになり、代わりに家のクローゼットが一気にスッキリとした。
この荷物はどうしたらいいんだろう。
とりあえずしばらくはそのまま置いておこう。
40歳まであと279日。


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