今日は休み。
相変わらずすることもなく、映画を2本見て過ごした。
1本目が「恋は雨上がりのように」
ざっくり言うと45歳の冴えないバツイチのファミレス店長にそのファミレスでバイトする女子高生が恋をする話。
ストーリー展開としては、割と予想通りに進んでいくのだが、年齢の問題なのかどうしても店長の方に感情移入してしまう。
この手の話ってヒロインが周りに馬鹿にされたり、非難されたりしつつ、間で若いイケメンが茶々入れてきたりしながら、最終的には店長とハッピーエンドっていうのが良くある展開だと思っていたが、この映画はちょっと違う。
店長はヒロインがどれだけ告白しても、それを信じる事が出来ないし、受け入れる事が出来ない。それはヒロインに魅力がないわけでも、好意がないわけでもないのだが、モラルや理性、そしてそのヒロインの今後の事など様々な事を考えた上で話を進めていく。
最終的には夢に挫折していたヒロインの背中を押し、立ち直るきっかけを与え、自身も昔挫折していた夢を追いかけ始める。
自身が店長に感情移入をした上で考えると、この店長のモラルや理性は本当にすごいと思う。自分だったらそんな可愛いヒロインに好意を寄せられたら、間違いなく舞い上がっていけるところまでいこうとしてしまうだろう。
自身の経験と重ね合わせるのか、めちゃくちゃおこがましいが、カフェで店長をしていた時に似たような経験がある。その時は30代前半だったが、20代前半のアルバイトから好意を寄せてもらったことがあったが、その時は理性もモラルも一瞬でどっかに消えてしまった。
ただ話が進むにつれて、段々と店長が魅力的に見えてくるのは、モラルや理性を持ち続けることではなく、常に相手の事を考えて判断している所かもしれない。
自分本位ではなく他人本位。相手にとって何が一番いいのか、相手は本当はどうしたいのか。簡単な言葉で言ってしまえば「思いやりの心」
歳を重ねると段々と育まれていくものという説もあるが、自分自身は昔と比べた時、持ってる風に繕えるようにはなったが、どうしてもそこには邪な気持ちが混ざってくる。
この映画の主人公は結婚したことがあって、自分にはないのはそこが理由なのかなって、何となく感じてしまいました。
2本目に見たのが「君の膵臓をたべたい」
当時、結構騒がれていたけど、正直CMでやっている程度にしかストーリーを知らなかったので、最後の展開にはここ最近見たドラマや映画の中で一番驚いてしまいました。
展開としては、昔見た「世界の中心で、愛をさけぶ」と類似している。
十数年後の現在と学生時代の過去が交互に展開していく。主人公は現在のある事がきっかけで過去の出来事に想いを巡らせていく。
もうすぐ死ぬという事も微塵も感じさせずに明るく振る舞うヒロインと臆病で友達もいない常に本ばかり読んでいる主人公。
そんなクラスメイトで口も聞いた事のない二人だったが、ふとしたきっかけで主人公は彼女の病気の事を知ってしまう。ところが気付かれても全く動揺しないヒロイン。そんなヒロインに振り回されながら、2人はあり得ないスピードで距離を近づけていく。
あり得ないスピードで近づくのは当然ヒロインの余命があるからだけど、それにしてもヒロインの距離の詰め方はかなり常軌を逸している。いきなり二人で福岡の高級ホテルで1泊したり、親のいない間に実家に連れ込んだりと、ヒロインの見かけに反してメチャクチャやんちゃである。
ただそれだけ逸脱しているにもかかわらず、何かヤラしい展開になる事は全くない。そういうシーンはもちろんキスシーンすらない。更には告白すらもない。
主人公がヒロインを名前で呼ぶことは一度もなく「君」と呼ぶ。ヒロインもそれに倣って主人公の事を「君」と呼ぶ。名前で呼ぶのは最後の手紙のシーンだけ。
この「君」という絶妙な表現が、おじさんからすると近づきたいけど近づけない絶妙な距離感を醸し出している。
見るまではメルヘン要素満載のよくある純愛ラブストーリーだと思っていた。間もなく生涯を終えるヒロインの為に主人公が成長を重ねながら、無理難題をこなして、彼女の最期を看取るものだと思っていた。
ただ、最後までヒロインは主人公にも周りの人間にも全く弱い部分を見せず、病気での苦しみや葛藤は最後まで自分自身で抱え込んだまま、短い人生を終えていく。
死後、ヒロインが遺していた「共病文庫」という日記のようなものから、主人公は彼女の想いを知る事になる。
以前にも余命が知らされたら自分はどう考えてどう生きていくのだろうと考えた事もあったし、このブログでも色々な想いを綴ってきたが、基本人間は「ないものねだり」なのかなって思う。
集団行動が好きな人間は、意外となんでも単独行動出来る人に憧れたりする。
なんでも自由に決断できる人間は時に、拘束されたり縛られたりすることに憧れを持ったりする。
生きる事が辛かったり、未来に希望を抱けない人間は、ふと余命宣告されたらと思ってしまう。
いい歳して久々に号泣してしまった。
そんな休日
40歳まであと64日


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